座談:平成の立法と判例(上)

法律時報第8期編集委員である、毛利透、亘理格、小粥太郎、水野紀子、山本和彦、樋口亮介(第9期編集委員)、野川忍、寺谷浩司、尾崎一郎、太田洋、松井秀征各先生方が参加された、標記の座談会に参加する機会を得ました。編集長の提案で、第8期編集委員会の最後の編集会議が座談会になった次第です(収録は2019年7月でした)。

各法分野の立法と判例を網羅的に扱うことは当然困難ですから、松井先生が論点を整理された上で、その論点にかかわる事項について各法分野を振り返り、法社会学の視点から俯瞰したり、法分野を超えて意見や情報を交換するという形で進められました。公刊された記事を読んで、進行を担当された松井先生の手際の良さ、散漫になりかねない各法分野の論点を結びつける力量等を改めて感じるとともに、参加された先生方の視野の広さや考えの深さに圧倒されたことを思い出しました。率直にいえば、私自身は学ぶばかりで、他の方々に何かを提供できたのかという忸怩たる思いが残っています。

今回の「上」では、国際法秩序と国内法の関係、安全をめぐる問題、国際的な人の往来の増加の影響、企業活動の国際化といった視点が設定された上で、各編集委員が発言しています。また、座談会でのテーマに合わせて、外国人労働者の問題(野川先生)、国際的協調の観点から見た刑事法(川出先生)らの論稿も掲載されています。

次号では、座談会の「下」が続き、関連する論稿も掲載される予定です。よろしくお願い申し上げます。