九州大学の南野森先生のお誘いで、『新版・法学の世界』(日本評論社、2019年)を執筆する機会をいただきました。私は、「刑事訴訟法――矛盾した要請を克服するために」を書かせていただきました。笹倉宏紀先生が執筆した本書の旧版や、自分自身のかつての文章(法学セミナー699号(2013年)37頁以下)とは、異なる視点も含む内容でありつつ、初学者・一定程度学習を進めた人の双方にとって意味のある内容の文章にしたいと思い、脱稿までに頭を抱える仕事となりました。悩んだ結果書いた文章が、本書の企画趣旨に沿うものとして、成功しているのか否かは、読んで下さる方々にご判断いただくしかないのですが。
届いた見本を読んだところ、本書に収められた各分野を案内する数々の論稿は、(私のものはさておき)各分野を案内することと、扱う問題の特質をクリアに示すこと、そして読者の知的好奇心を刺激することのすべてを実現しようとするものでした。もちろん、力点の置き方や文体は、各執筆者の方々の個性が色濃く出ており、そこにも面白さを感じられるように思います。お手に取って読んでいただければ幸いです。
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