一橋大学法学研究科の一橋法学・国際関係学レクチャーシリーズ刊行委員会という謎組織(というほどのことではないのですが)の企画で、掲題の書籍『教養としての法学・国際関係学ーー学問への旅のはじまり』(国際書院)が刊行されました(目次はリンク先をご参照下さい)。
はしがきによれば「いわば見本市のように、一橋大学大学院法学研究科・法学部の研究力を社会に示すものであり、またその研究成果を社会に還元するもの」というのが企画趣旨のようですが、高校生はじめ法学・国際関係学に馴染みのない方々にこれらの学術領域の内容をお伝えするという趣旨で、昨夏に企画されたものが刊行に漕ぎ着いた…というものです。
私は、「犯罪発生予測と政策、法」として、場所的犯罪予測における人工知能(AI)の利用について、その枠組みと実装の際の警察官職務執行法上の位置づけを整理して書いてみました。(1)アルゴリズムを構築する前提となる過去の犯罪発生データの性質を吟味・理解する必要性と限界を整理するとともに、(2)AIを用いる際の法的な位置づけを既存の枠組みと接合させる場合にどのように落とし込む可能性があるかを素描した次第です。ご批判いただければ幸いです。
0コメント