論文等:最高裁判例と強制処分法定主義、令状主義――1976年と2017年

指宿信編著『GPS捜査とプライバシー保護』(現代人文社、2018年) 190頁以下に、表題の論文が掲載されました(肩書が教授になっていますが、准教授の誤植です。すみません)。
編者から「強制処分法定主義および令状主義の判例を俯瞰する」ということを依頼されて、かつてある雑誌の編集委員の職務でお世話になったため、執筆させていただきました。単に俯瞰するというのでは、自分のモチベーションも保てず、悩みました。最終的には、1976年の最高裁判例の当時の香城調査官解説やその前後の香城敏麿判事の論文から、香城判事にとっての法定主義(あるいは法治主義)の意味を汲み取るならば、法律の定めが必要な処分の範囲について、(それを強制処分と呼ぶか否かは別として)通説的な強制処分の理解よりも広かったのではないか――といったことを起点として、GPS動静監視に関する最高裁判例の意義と課題を整理しました。
私の論稿は、私自身が納得するために文献を再読・整理をしたこと以上には、意味のあることは書けなかったように思い、反省しているのですが、他の方々の論稿では諸外国の法制度の紹介を含めて、意味があるものと思います。