判例評釈:Wisconsin v. Loomis

「アルゴリズムにより再犯可能性を予測するシステムの判断結果を考慮して裁判所が量刑判断を行うことが、適正手続保障に反しないとされた事例――Wisconsin v. Loomis, 881 N.W.2d 749 (2016)」判例時報 2343号(2017年)128頁以下が公刊されました。

アルゴリズムに基づいて被告人の再犯可能性を予測した判断結果が、量刑審理手続の際に判決前調査として提出された事案について、ウィスコンシン州最高裁が一定の条件を付した上で利用するのであれば、被告人の適正な量刑を受ける権利を侵害することにはならない旨を説示したものです。よろしくお願い申し上げます。